1900年代初頭、ソルト用の大型リールを製作していたジョー・コックスの手がけた高級リールJ.A.COXE。
その後ブロンソンリールカンパニーに売却し、COXEリールはブロンソンから販売されるようになります。
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写真のNo,25は淡水用に開発された独自のフリースプール機構を搭載した小型ダイレクトリール。キャスティング時にはハンドルが逆転せずスプールだけ回転する画期的な機構です。
資料によると製作は1939年とありますが、その後多くのバリエーションが派生していきます。
25、25A、25B、25Cなど、いろいろな組み合わせでシリーズ化していきました。

そして戦後になり初めて製作されたリールは25-2の刻印が入りますが、-2の前にポンチで消した後が残っているので、間違って打った刻印の訂正かと思ったのですが、調べてみると戦前モデルの25Cのフットを流用するためCの文字をポンチで消したことが判明しました。
この年だけの処理のようですが、なんとも時代を感じさせるエピソードです。

初期型はニッケルシルバーとブラックベークライトの組み合わせですが、後に軽量なアルミ製に変わっていきますが、こちらはコロネットと名で販売されました。

さて写真のリールは左が1939年の初期モデルです。

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さらに右は刻印が消され後に25-2と刻まれておりますので、46年製の戦後初のリールと言うことになります。
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どちらもこのリールの記念すべき節目のリールでしょう。
コレクションにも実釣にもお手軽に楽しめる小型ベイトリールです。

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