2008年11月

レナード・トーナメント・ロッドです。

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リールシートのエンドがキャップ式で、ここにエクステンションバットの取り付けが出来るタイプです。
今回はこのエンドキャップの製作依頼でした。

オリジナルのキャップがご覧の通り分解してしまっています。

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良く見ると一体加工では無く、ロー付けのようです。これでは負荷が掛かってしまうと、このようになってしまう可能性があります。

そこでこれと同じ部品を一体加工で製作してみました。

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インロー部はオリジナルよりも0.1mm程プラスに作っておき、その後少しづつすりあわせて調整していきます。
この作業はフェルールのすり合わせが得意の店長にお任せいたしました。
流石にしっくりと仕上がっています。最初は軽く、徐々にきつくなり最後でロックがかかります。

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写真は最後まで押し込んでいませんので、少し浮いている感じがしますが、後一押しでロックされます。

また色合いが新旧はっきりしてしまっていますが、これもすぐに馴染んで来ると思います。

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23日、24日に渡良瀬川の錦桜橋周辺にニジマスを放流いたしました。
総数1000kgですので、かなりの数です。
この両日に限り特別料金でしたが、現在では通常の入漁券で釣りが出来ます。もちろん年券も有効です。
先日店長が行ってきましたが、残念ながらこの日はまったく釣れなかったとのことです。
ただライズも散発ながら目撃していますので、条件が良ければ楽しめると思います。
ニジマスとはいえ1000kもの魚が2日で全て釣りきられるとは思えませんので、かなりの数は残っているはずです。

ケンタッキーのリールです。
FRANKFORT.GAYLE No.6と書いてあります。

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以前これと同じリールを当店でも販売した事がありましたので、現物を見るのは2度目です。
詳細は不明ですが、鍛造部品が多いことから量産リールであったことが伺い知れますが、なかなかお目に掛かることはありません。アルミ製で昔懐かしき太鼓リールのイメージがあります。

さて修理内容ですが、クリックボタンの紛失でした。

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クリックは無事でしたが、他の部品はまったく残っていません。

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この手のクリックはオン・オフ切り替え式になっていますので、この機能も復元しなければなりません。
ただオリジナルの形状が分かりませんでしたので、デザイン等は全て任せていただきました。

クリック周辺の形状を全て採寸し、この部分を図面化してから部品の設計製作です。

そして出来上がったのがこれです。

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クリックを押さえる部分は真鍮を使い、クリックボタンはオリジナルのイメージに合わせアルミです。大きさもクリックのオン・オフどちらの位置においても長穴が隠れる大きさとし、あまり目立たないようにしてあります。

実際に組み付ける際クリアランスが心配でしたが、スプリングの強度が充分に残っていましたのでクリックのホールド性も良く、あまりシビアな公差で作らなくて正解だったようです。

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指で簡単に可動出来るまでシム板で調整して、その後ネジロックで固定して完成です。

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質感、形状、機能ともに、違和感なく出来たと思います。

今回はMeisselbachのRainbow No.631の修理です。
これは古き良き時代のアメリカ製のリール。
材質はアルミの鋳造品で、良い味が出ています。

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修理内容はセンタービスの中折れです。スプールをビスで固定しているリールではよく起こる現象です。スケルトンタイプは以前にも何台か修理したことがあります。

先ずは折れたビスの取り出しですが、これが一番神経を使います。通常であればエキストラクターという工具を使用しますが、ネジが細すぎますので、今回はドリルでトライしてみました。かなり時間を掛けてゆっくりと作業を行いましたので、何とかねじ山を生かしたままの状態でビスの残骸を取り除くことが出来ました。

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ここまで来れば一安心です。

ただスピンドルのネジの入り口のところが広がってしまっていましたので、ピッチの違うサイズのタップを立てて新たなネジを切っていきます。

オリジナルのセンタービスの頭を参考に、これとまったく同じビスをニッケルシルバーで製作します。
頭部にバフを掛けてビスが完成。

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軸方向のがたつきが見られましたが、これも調整して終了です。

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しばらくすればセンタービスが曇って来てくれますので、より馴染んで行くはずです。

5000坪の敷地に客室は僅かに10部屋。そのうち露天風付きの離れが4部屋という、草津でももっとも予約が取りづらい旅館かもしれません。
今回も離れが希望でしたが、半年前に予約を入れたにもかかわらずこちらは取れませんでした。

ロビーも落ち着いた雰囲気です。
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中心街から少し離れた閑静な立地に加え、部屋数からしても他の宿泊客と顔を合わせることが少ないので、かなり贅沢な時間を過ごすことが出来ます。

今回の部屋は熊野。熊野と書いてゆやと読むそうです。
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部屋は12.5畳と6畳の和室、そしてサンルームがあります。それらに加え個別に檜の内風呂まで付いていますのでちょっとした一軒家並の広さでしょうか。
自分の家には和室がありませんので、この空間はかなり落ち着きます。

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また貸し切り風呂が無料で予約できるのですが、大浴場や露天風呂も宿泊客が極端に少ないせいかほとんど貸し切り状態で利用できました。
特によく手入れされた庭を眺めながらの露天風呂は最高です。

特筆すべきは料理。
料亭旅館の名に相応しく懐石料理はどれも凝った作りで2時間以上掛けてゆっくりと楽しむことが出来ます。

ここから始まります。
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これだけのメニューですので、出てくるもの全てが楽しみ。
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朝食もご覧の通り。
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こんな旅館に一週間も滞在したら確実に太るでしょうね。


これで今シーズンの垢はすっかり取れましたので、気分も新たに来週は荒川へサーモン、更にカンツリ、年が明ければスキーと、いよいよ冬の部開幕です。

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