バイスで有名なリーガルですが、かつてはこんなリールも作っていました。
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一部はT&Tでも販売したらしいのですが、このリールについての資料はほとんど見つからず詳細は不明です。

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ただ自分もずいぶん前にこのリールは何かの雑誌(もしかしたら洋書)に載っていましたので一度手にしてみたいと思っていたのです。
おそらく生産は80年~90年代頃だったのかもしれません。

見た目にも実にしっかり作られたイメージで、表面も綺麗にアルマイト処理されています。
ソルト用として開発されたのかもしれません。
面白いのは構造でアンチリバース機構ながらハンドルの逆転防止のストッパーが付いていません。

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要するにハンドルとスプールはコルクで摩擦接触していて、コルクブレーキ以上のテンションが掛かるとスプールがフリーになっていく構造までは通常のアンチリバースと同じですが、ハンドルにメカ的なロックがありませんので、テンションが掛かるまでは普通にハンドルも逆転してクリックタイプのリールとなります。
従ってドラッグを効かすためにはハンドルを手で固定する必要があるわけです。
考えようには実にシンプルな構造ながら、アンチリバースというよりフリースプールといった方が良いのかもしれません。
クリック音は正逆どちらもしますので、通常の使い方であればダイレクトリールのように使えます。
いずれにしても個性豊かな実にレアなリールで、滅多にお目に掛かることはないでしょう。

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